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「母の日」に、彼氏がウェディングドレスを着たいと言い出した!──感動、それとも絶望? あなたならどうする?(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース

「母の日」恒例の雪山登山。スキーが趣味の筋骨たくましい彼と、“男らしさ”や“女らしさ”にはとらわれたくないという彼女。ふたりが登山用の買い物に出かけたとき、事件は起きた──。

ラックに吊るされた色とりどりの服を吟味していたら、予期せぬ光景に思わず目がくぎ付けになった。私の彼氏が、ウェディングドレスを手につかんでいる──自分用に買いたい、ということだ。

「エミリー!」、喜び勇んで彼が叫ぶ。「これに決めたよ!」

まるで全米改造自動車競技連盟のトロフィーのように、イアンはその純白のドレスを掲げた。絞られたウエストに、レースの袖、チュールのふわふわした裾はチャリティーショップの汚れた床をこするほど長い。

むさくるしい顔に満面の笑みを浮かべ、青い瞳を輝かせている。まるで、新郎が誓いの言葉を言うときのような有頂天ぶりだ。

「まあ、すごい…」。そう返すのがやっとだった。

べ、別にドレスを着たってかまわないんだからね!

私たちは慈善団体グッドウィルの店内で衣装を探していた。「母の日」にセントヘレンズに登山するという、何十年も続くイベントがある。女性登山者と世の母親たちを祝うことを目的としたもので、さまざまな衣装をまとった人たちがこの火山に登っていくのだ。
登山者たちのなかでも、イアンは飛びぬけているだろうと私は思っていた。おふざけに対して貪欲で、手加減がない。それが私の目にはたいていひどく魅力的に映る。デニムの半ズボンにネコのついたシャツで高難度の斜面をよじ登ったり、宇宙柄のタイツをはいて太平洋岸北西部でいちばん険しい山肌をスキー滑降したり。

自分でも意外なことに、それでも、女装という新たな趣向にはひるんでしまった。

こうした反応は、何十年間も自負してきた革新的な私の理想と、相容れないものだった。長らく私は、男らしさの定義を変革する活動に貢献してきたつもりだった。──男もついに許されるようになったのだ。感情的でもいい、傷つきやすくてもいい、助けを求めても、同性の友人をハグしてもいい。

……ドレスを着ても、いいのだ。

イアンはくすくす笑った。「きれいじゃない?」──もじゃもじゃの胸毛が繊細なネックラインと格闘している。スカートはビーチパラソルのように広がっている。ラスベガスのチャペルにうってつけだ。

その格好でセントヘレンズをスキー滑降するところを想像してみた。丈の長いドレスが、彫刻のようなふくらはぎとカッチカチの大腿四頭筋を包み隠している。素敵だ、と思うように頑張ってみた。

いやいや、やりすぎでしょ、いくらイアンでも。

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May 10, 2020 at 04:00PM
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